父と別れた私は藻岩山へ向かうため、札幌市電に乗り、
ロープウェイ入口駅へ行き、駅の近くにロープウェイ乗り場行きの
無料バスに乗る。
ロープウェイで山腹まで登り、そこから
もーりすカー(ミニケーブルカー)に乗り換えて、
展望台へ向かう。
展望台へ到着する頃には、お天道様も山間の方に低く沈み、
空も雪も淡い茜色に染まりかけていた。
これだけでも十分幻想的だが、街のある反対側の方はどうだろうか?
防寒着を着ても寒いほどの気温(-18度)でしたが、
胸にいっぱいの期待を抱き、いそいそとテラスの方へ向かった。
夕焼けに染まった淡い桃色の雲と街が広がっていた。
本当にこの世のものなのだろうかと思えるほどの見事な絶景だった。
もう少し暗くなるのを待っていると、桃色の景色からだんだん、
淡い青色に移り変わってゆき、街中のあちこちにポツポツと灯が
浮かび上がる。
ダイナミックなパノラマの夜景が浮かび上がった。
さすが新日本三大夜景で2位選ばれるのも納得の夜景でした。
藻岩山はアイヌ語でMo-iwa=「小さい山」と呼ばれ、
別の呼び方では「インカルシペ」(眺める所、または山)。
(様々な諸説がありますが、ここでは割愛します)
その名の通り、本当にずっとそこにいて眺めていたい程でした。
夏の夜景もいいかもしれませんが、「雪」という相乗効果が
より神秘的に見えるかもしれませんね。
今回の旅行の目的を見事に果たす事が出来た私は下山しましたが、
この時はまた雪が降ってきたが、なんだか心地よかった。
撮影目的を果たした嬉しさからか、それとも、この神秘的な夜景を
見る事が出来た喜びからか?
どっちにしろ、今はこの余韻を噛みしめてホテルへ戻った。
つづく(次で終わりかも?)
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