北海道はこれまで何度かは行ったことはあるが、
どれも春の終わりか夏頃の季節である。
しかし、冬の北海道は一度も行ったことはない。
ましてや、この時期は当然、寒いのは分かりきったことである。
しかし、そこで写真を撮るという好奇心に負けてしまい函館へ行くことにした。
北海道にお住まいのお友達にそう告げると、
「それでも、装備をしっかりしないと凍え死ぬよ!」
お友達の助言を元にカイロや股引(ももひき)など、
さまざまな防寒具を用意し、函館へ出発した。
函館へ到着するなり、ほっぺにビンタを喰らうような
冷たい風と大雪が歓迎してくれた。
お友達の助言に改めて心から感謝した。
この日は晴れたり猛吹雪になったり…と不安定だった。
そんな天候の中で、函館市内を観光した。
幕末の幕臣、そして箱館戦争で活躍した土方歳三が
最後に倒れたとされる五稜郭へ訪れてみた。
土方歳三(1835~1869)
五稜郭タワーの展望台から見下ろす五稜郭は、
真っ白い雪がすべてを白く染めていた。
白く染まった星形の城郭は、かつて函館戦争でたくさんの
血を流した場所だったとは思えない美しい情景だった。
五稜郭を後にし、金森赤レンガ近く(広末町)へ訪れると、
北海道開拓を目指した坂本龍馬が右腕を力強く空へ向けて
掲げている銅像がありました。
あちこち幕末に関する見ものがたくさんあり、幕末のお話が
好きな私にとって、雪の大変さも忘れて、楽しむことができました。
私が今回、函館にてメインの撮影は函館山から眺める函館市街を
撮ることです。
というわけで、私は函館山から吹き付けてくる猛吹雪と
押し合いをしながら函館山へ向かった。
後編へ続く